[東京 30日 ロイター] - ソニー6758.Tは30日、ソニー米国本社のニコール・セリグマン社長が、映画や音楽などのエンターテインメント事業の社長を兼任する役員人事を発表した。6月19日の株主総会後の取締役会で正式に決定する。
弁護士資格を持つセリグマン氏は、エンターテインメント事業の最高経営責任者(CEO)兼会長のマイケル・リントン氏を管理や制度面でサポートする。本社と映画・音楽事業とのつながりを強化する。
ソニーは、エレクトロニクス事業の回復が遅れているが、映画・音楽事業は安定的に収益に貢献。平井一夫社長は5月23日の経営方針説明会で「(エレクトロニクスだけでなく)エンターテインメント、金融のどれもが本業」と述べ、来期以降の収益のけん引役にする考えを示している。
エンターテインメント事業は、昨年、米投資ファンドのサード・ポイントがソニーグループから分離・上場すべきと提案したが、平井社長は「ソニーの100%傘下でビジネスを継続するのが重要」と繰り返し話している。
村井令二
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