[ニューヨーク 15日 ロイター] - 15日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがポンドを除く主要通貨に対して上昇した。注目された米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長による議会証言は、当面の金融緩和維持が適切と強調する内容だった。ただ、朝方の米小売売上高発表を受けたドル買いの流れに影響はしなかった。
ポンドは、6月英消費者物価指数が予想を上回って早期利上げ観測が広がったことから、堅調だった。
直近のドル/円JPY=は0.15%高の101.67円、ユーロ/ドルEUR=は0.4%安の1.3567ドル。
ポンド/ドルGBP=は0.35%高の1.7145ドルで、一時は約6年ぶり高値の1.7192ドルをつけた。
RBSセキュリティーズの通貨ストラテジスト、ブライアン・デンジャーフィールド氏はイエレン議長の証言について「これまでの発言にほぼ沿ったもので、議長と連邦公開市場委員会(FOMC)の景気認識が大きく変化していないことが示された」と指摘した。 この日はユーロの弱さが目立った。ドイツの欧州経済センター(ZEW)が発表した7月独ZEW景気期待指数が予想を下回ると、対ドルで3週間ぶりの安値となる1.3560ドルをつける場面があった。 また終盤のユーロ/円EURJPY=は137.93円で0.25%安、ユーロ/ポンドEURGBP=も0.75%安だった。
NY外為市場 終値
ドル/円 終値 101.68/70
始値 101.59/60
前営業日終値 101.53/55
ユーロ/ドル 終値 1.3569/71
始値 1.3613/14
前営業日終値 1.3618/20
*内容を追加します。
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