[ニューヨーク 16日 ロイター] - 16日の米国株式市場は、上昇して終了した。企業の合併・買収(M&A)に関する動きや一部好決算が相場の上げを後押しし、ダウ平均株価は終値で最高値を更新した。
ダウ工業株30種.DJIは77.52ドル(0.45%)高の1万7138.20ドル。
ナスダック総合指数.IXICは9.58ポイント(0.22%)高の4425.97。
S&P総合500種.SPXは8.29ポイント(0.42%)高の1981.57。
ダウ工業株30種は一時、1万7139.35ドルまで上昇し、取引時間中の最高値も更新した。
リバティビュー・キャピタル・マネジメントのリック・メクラー社長は「決算発表シーズンの序盤を迎え、(これまでに発表された決算は)輝かしいものではないが、実際に失望を誘う事例は少なく、確かに堅調な内容となっている」と指摘。「相場はこのところ上値を抑えられているが、全体として良好な決算とM&A案件により、投資家の信頼感は高められている」と述べた。
個別銘柄では、メディアのタイム・ワーナーTWX.Nが17.1%高。21世紀フォックスFOXA.Oはタイム・ワーナーを約800億ドルで買収する案を提示したが、拒否されたことを明らかにした。21世紀フォックスは6.2%下落した。
半導体のインテルINTC.Oは9.3%高。第2・四半期決算がアナリスト予想を上回る内容だった。
同じく半導体のマイクロン・テクノロジーズMU.Oは1.8%上昇。フィラデルフィア半導体指数.SOXは1.1%上がった。
コンピューターサービスのIBMIBM.Nは法人顧客向けのモバイル分野でアップルAAPL.Oと提携し、企業向けアプリを搭載したスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」とタブレット型パソコン「iPad(アイパッド)」を今年秋から販売すると発表した。IBMは2.1%上昇したが、アップルは0.6%下げた。
バンク・オブ・アメリカBAC.Nは1.9%安。第2・四半期決算は住宅ローン関連収入の落ち込みと訴訟関連費用の増加が響き、43%の減益となった。
インターネット検索のヤフーYHOO.Oは5.1%安。出資するアリババ・グループ・ホールディングの米国での新規株式公開(IPO)に伴う株式売却収入の少なくとも半分は株主に還元する方針を明らかにしたが、失望を誘う内容だった四半期決算と業績見通しが嫌気された。
ゼネラル・エレクトリック(GE)GE.Nは1.5%高。ブルームバーグは事情に詳しい関係者の話として、GEが家電事業を最大25億ドルで売却する交渉に入っていると伝えた。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の出来高は合計で約61億2000万株となり、今月これまでの平均である54億株を上回った。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル).DJI
終値(非公式) 17138.20(+77.52)
前営業日終値 17060.68(+ 5.26)
ナスダック総合.IXIC
終値(非公式) 4425.97(+ 9.58)
前営業日終値 4416.39(‐24.03)
S&P総合500種.SPX
終値(非公式) 1981.57(+8.29)
前営業日終値 1973.28(‐3.82)
*内容を追加します。
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