[ダカール 30日 ロイター] - 西アフリカでエボラ出血熱の流行が過去最悪の規模となる中、リベリア政府は30日、感染拡大阻止に向け、学校を閉鎖する方針を発表。特定地域の隔離も検討しているという。
また、基幹業務以外に従事する政府職員には、30日間の出勤停止命令が出された。同国のブラウン情報相は「公衆衛生上の緊急事態だ。多くの犠牲者が出ており、流行を食い止める策を講じる必要がある」と述べた。
さらに同相は「国際社会からの支援がこれまで以上に必要となっている」と強調。ただ、エボラ熱に対する国際的な懸念も高まっており、米平和部隊は、ボランティア340人をギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国から撤退させることを明らかにしている。
世界保健機関(WHO)によると、エボラ熱が今年2月に流行して以降、上記3カ国では感染が確認または疑われる死者が672人に上っている。
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