[エルサレム 25日 ロイター] - イスラエル銀行(中央銀行)は25日、主要政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低となる0.25%とした。利下げは2カ月連続。金融緩和で経済成長を支援する。
ロイター調査ではエコノミスト10人全員が据え置きを予想していた。
2014年の経済成長率は2.9%になると予想されているが、中銀はイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘により、成長率は0.5%ポイント押し下げられる恐れがあるとしている。
中銀は声明で「安全保障をめぐる環境が悪化し始める前から、経済成長はさらに減速しており、とりわけ輸出の失速が顕著だ」と指摘した。
第2・四半期の成長率は1.7%と、予想を大きく下回った。7月のインフレ率は0.3%に低下。政府が目標とする1─3%を下回っている。
一方で、通貨シェケルは今月に入り、主要通貨に対し1.7%下落しており、中銀は「通貨安が引き続き輸出の持ち直しを支援する見込み」としている。
*内容を追加します。
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