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ドル6年ぶり高値維持、FOMC警戒し上値追えず

[東京 10日 ロイター] - 海外市場で前日約6年ぶりの高値を更新したドル/円は、午前の東京市場で伸び悩んだ。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、短期筋は急ピッチでドル買いを進めてきたが、2008年リーマンショック後の水準までドル高が進む中、高値警戒感も出始めているという。株価は小幅安、円債市場では短期国債が前日に続いてマイナスの金利で取引された。

 9月10日、ドル/円は、午前の東京市場で伸び悩んだ。短期筋は急ピッチでドル買いを進めてきたが、2008年リーマンショック後の水準までドル高が進む中、高値警戒感も出始めているという。写真は2010年9月撮影(2014年 ロイター/Yuriko Nakao)

<ドルは106円前半で伸び悩み>

ドルは一時106.36円まで上昇したものの、海外市場の高値106.47円には及ばなかった。

最近のドル上昇局面で、参加者のポジションは「程度の差はあれ、ドルロングができてきている」(国内金融機関)ことに加えて、ドルインデックスが84付近で昨年7月以来の高水準にあるため「高値警戒感が出ている」(邦銀)という。

これまでの上昇ペースが急だったこともあり、来週のFOMCが近づくにつれ「何が出てくるかわからない」と、イベントを警戒するムードも出始めている。  

ドルは、日銀の岩田規久男副総裁の金沢市内での講演内容が伝わると強含む場面もあった。

副総裁は、量的・質的緩和が所期の効果を発揮しており、金融政策の効果は今後さらに強まっていくなどと述べ、発言内容に「目新しさはない」(国内金融機関)ものの、「円安を否定するようなコメントをしていない」(邦銀)ことが好感されたという。

最近の円安に関連しては、国際協力銀行(JBIC)の渡辺博史総裁(元財務官)が3日、「かなりの産業でこれ以上の円安は損益にマイナスのところが増えてくる」との見解を示した。日本経済団体連合会の榊原定征会長(東レ 会長)も8日の定例会見で、円安・円高にはプラスもマイナスもあると指摘したうえで「(1ドル)105円は日本経済にとって適正な水準。今の水準で安定するのが適正だと思う」と語った。

<株価は3日ぶりに反落>

前場の東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落した。

米早期利上げ観測などを背景に前日の米国株が下落した流れを受け、朝方から売りが先行。前日に大幅高となったソフトバンク9984.Tが値を下げたことも指数の重しとなった。ただ、106円台前半と円安水準で推移するドル/円が支援材料となり、トヨタ自7203.Tなど輸出株の一角が買われたことで下値は限定的だった。

週末にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控えているうえ、米早期利上げ観測が投

機筋の資金フローに影響を及ぼす可能性があることが警戒され、朝方の売り一巡後はもみ

あいに終始した。東証1部の売買代金は前場時点で8760億円と引き続き低水準。

市場では「円安基調を背景に株価の先行きを弱くみる投資家は少ないが、新たな手掛かりがなく、盛り上がりに欠ける」(いちよし証券・投資情報部課長の及川敬司氏)との声が出ていた。

<6カ月物がマイナス金利で取引>

円債市場では、前日に初のマイナス金利を付けた6カ月物(478回債)は引き続きマイナス金利での取引となった。

長期国債先物は続伸。前日の米債市場で早期利上げへの警戒感から利回りに上昇圧力がかかったことに加え、ドル高/円安が進行していることも影響して短期筋からの売りが先行したが、中盤以降は日銀の国債買い入れオペへの期待や日経平均株価が弱含みで推移したため、買い戻された。

金融マーケットチーム

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