[東京 12日 ロイター] - ソフトバンク9984.Tが2013年に米シリコンバレーに設けた戦略拠点を大幅縮小する。米事業拡大をにらんでオフィスビルを2棟借りたが、過半のスペースが使われていないこともあり、その部分を貸し出すなど活用策を検討する。
昨年7月に買収したスプリントS.Nとの共同端末の開発などに一区切りついたことで、開発部員を中心に派遣していた人員も縮小。一部はカンザス州にあるスプリント本社に移し、一部は帰国させる。複数の関係者が明らかにした。
同社は2013年4月と8月にシリコンバレーでビル2棟を契約。賃貸料は2棟合わせて年間約600万ドル(7億2000万円)で、年々上昇していく契約となっている。契約期間は2020年5月まで。
関係者の1人は「TモバイルUSTMUS.Nの買収が失敗に終わったのが誤算だった」と話している。
志田義寧 笠井哲平
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