[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツのビルト紙は、政府筋の話を引用し、ギリシャのユーロ圏離脱という不測の事態を想定した対応計画をドイツが策定していると伝えた。銀行での取り付け騒ぎの影響などが懸念されている。
同紙によると、反緊縮を掲げ、債務の一部減免を目指すギリシャの野党急進左派連合(SYRIZA)が1月25日の総選挙で勝利した場合のシナリオをドイツ政府は想定。
政府専門家は、ギリシャがユーロ圏を離脱した場合に預金者が同国の金融機関に殺到し、破綻に追い込まれる可能性を警戒している。
ビルトによると、その場合は欧州連合(EU)の銀行同盟が巨額の金融支援という形で介入せざるを得なくなる見通し。
独シュピーゲル誌は3日、SYRIZAが勝利した場合、ギリシャのユーロ圏離脱はほぼ避けられないものの、ユーロ圏はその事態に対応できるとの独政府見解を伝えた。
ドイツのガブリエル副首相は4日、ギリシャがユーロ圏にとどまることをドイツが期待しているとし、離脱に対応するための計画はないと明らかにしていた。
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