[北京 16日 ロイター] - 中国の低価格スマートフォン(スマホ)メーカーの北京小米科技(シャオミ)は16日、海外のコンテンツ会社やインドのスタートアップ企業(新興企業)に投資する方針を明らかにした。ヒューゴ・バラ副社長がインタビューに答えた。
副社長は「コンテンツ事業に積極的に投資したいと考えている。中国市場を手始めとし、将来的には海外市場にも拡大していく」と述べた。
シャオミはスマホ業界で韓国サムスン電子005930.KSや米アップルAAPL.Oに迫る一方、家電製品やテレビにも業容を拡大。インターネットテレビのコンテンツのためすでに10億ドルを留保している。
さらに、インドのスタートアップ企業に対する投資に関して「当社にとってインドは、中国本土を除けばすでに最大の市場となっている」とも話した。シャオミはオンライン小売フリップカート・ドット・コムを通じてインドに参入している。
同国市場でシャオミは、スウェーデンの通信機器大手エリクソンERICb.STに特許侵害で訴えられ、販売中止命令を受けた。中止命令は昨年12月に一部解除されたが、裁判は継続中だ。
バラ副社長は知的財産権侵害の疑いにより海外市場での拡大が遅れるのではないかとの見方を否定。エリクソンとの裁判は、日常業務には影響していないと説明した。
市場では、シャオミは特許の保有件数が少なく、西側市場での事業拡大には消極的との見方もある。バラ副社長は「知的財産権の問題とは無関係」と反論し、「新興市場にはもっと多くの事業機会がある」と述べた。
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