[ロンドン 16日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は16日に公表した月報で、原油価格の動向について、下げ止まりの兆候が強まっているものの、反発までには時間がかかるとの見方を示した。時期については、北米での供給が減少する今年後半になるとみている。
IEAは「底値がどこかということを市場の誰もが予想している。だが、大規模な売りが相場に影響を及ぼしている。大きな混乱がなければ、間近ではないにせよ、価格は回復するかもしれない。反転の兆しは強まっている」と指摘した。
原油は供給過剰の状態にあり、価格は直近の半年で約60%下落。北海ブレント原油先物、米原油先物とも1バレル=50ドルを下回って推移している。石油輸出国機構(OPEC)は減産の方針を示していない。
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