[ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が16日に発表した12月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)改定値は、前年同月比で0.2%低下、前月比では0.1%低下で、速報値から変わらなかった。市場予想とも一致した。
ユーロ圏の物価は2009年以来初のマイナスに転じた。物価下落が確定したことを受け、欧州中央銀行(ECB)が来週、国債の買い入れを含めた量的緩和(QE)策に踏み切る、との見方が強まりそうだ。
ユーロ圏のCPI伸び率が前回マイナスとなったのは、2009年10月で、このときにはCPIは前年同月比で0.1%低下していた。
原油の国際価格急落を反映し、12月はエネルギー価格が前月比で3.3%下落し、前年同月比では6.3%下落した。輸送用燃料は前年同月比10.8%下落し、暖房用油は前年同月比20.4%下落した。
ただ、エネルギーと未加工食品を除くコアCPIは前月比0.3%上昇、前年比0.7%上昇。上昇率は10月、11月と同じとなった。
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