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豪中銀が利下げ、過去最低水準に:識者はこうみる

[東京 3日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は3日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを2.50%から25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低となる2.25%にすることを決めた。市場関係者の見方は以下のとおり。

 2月3日、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は3日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを2.50%から25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低となる2.25%にすることを決めた。シドニーの新興住宅地で2日撮影(2015年 ロイター/Jason Reed )

<プレビデンティア・ストラテジー マーケットストラテジスト 山本雅文氏>

豪中銀(RBA)の利下げについてすでに観測が出ていたが、織り込みが十分でなく、サプライズの反応になったようだ。

声明文では景気の見通しをものすごく悪くしたわけでは必ずしもなく、保険的な面がありそうだ。ただ、原油価格がさらに下落したり、他国・地域の金融緩和が進むようなら、もう一段の利下げの可能性は残る。市場でも、もう一回の利下げを織り込む向きは多い。

今後の豪ドルは、政策への思惑で振らされる展開が想定される。

<コモンウェルス銀行のシニアエコノミスト、マイケル・ワークマン氏>

5月に追加利下げがあるとみている。かなり昔には単発での利下げもあったが、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は通常、2度にわたり利下げを実施する。今回25ベーシスポイント(bp)引き下げたが、現状を考慮すれば25bpでは足りない。50bpであれば効果があるだろう。

豪ドル相場は来月、1豪ドル=0.7300米ドル程度に下落する可能性もある。

<ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のシニアエコノミスト、デビッド・デガリス氏>

本日の利下げは、中銀が成長率予想を引き下げ、失業率のピークの予想を引き上げた上で、金融緩和の余地があると判断したとみられる。

最近の指標はまずまずな内容だったものの、ここ3─4カ月間に変化があり、中銀は経済のリバランスに向けた政策金利の引き下げが可能と考えているようだ。

時期は明言できないが、年内に追加利下げの可能性がある。

<JPモルガンのエコノミスト、トム・ケネディ氏>

利下げは、6日に発表されるオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の金融政策報告でインフレ・成長率見通しが若干下方修正されたことに多少関連しているようだ。

失業率がさらに上昇する可能性や内需が引き続きトレンドを下回っていることなども踏まえると、豪中銀には行動し、経済をさらに支援する余地が十分ある。

中銀は今後もハト派的なバイアスを維持するだろう。向こう数カ月の展開はデータ次第だ。雇用データ、特に失業率がカギとなる。失業率は上昇すると予想するが、今後数カ月間に急上昇すれば、中銀は再び一線を越える可能性がある。

インフレリスクが低いことは豪中銀にこれまで以上の柔軟性を与えており、状況に応じて対応していくだろう。

われわれは年末までに政策金利は2.0%に引き下げられると予想する。

<セント・ジョージ銀行のシニアエコノミスト、ハンズ・カネン氏>

トーンが変わった。成長鈍化とインフレ抑制を予測し、結果的に利下げ余地が生じた。失業が増え、トレンドを下回る成長率が長期化すると指摘するなど、以前よりも先行きに厳しい認識を示した。

(中銀は)経済全体が大きく成長しておらず、交易条件が所得に悪影響を及ぼしているようだと指摘した。海外で利下げする国が相次いでおり、利下げしても特に大きなダメージはないだろう。

<RBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、スーリン・オン氏>

経済見通しに関する豪中銀の評価が弱まったことは明らかだ。6日に公表される豪中銀金融政策報告で、成長率とインフレ率の予想が一部、下方修正される可能性を示している。バイアスは緩和方向にある。

声明の最終段落はかなりオープンな内容であり、次の動きがいつになるのか、ヒントを与えていない。オーストラリアでは構造的な調整が進行中だ。今後長期的に、現在のような標準以下の成長が続くだろう。

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