[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のロウ副総裁は5日、世界的な低金利環境で、豪ドルが望ましい水準よりも高水準となっているものの、この数年のどの時期よりも適切な水準にかなり近づいているとの認識を示した。
ロウ副総裁は必要であればオーストラリアには一段の利下げ余地があるとしたが、そうした利下げが行われる確率がどの程度あるのかに関する手掛かりは示さなかった。
豪ドル相場の目標を問われ、ロウ副総裁は豪ドル相場は依然として高すぎるとの見方を示す一方、成長を支援するために必要な水準にかなり近づいたと答えた。
また、2月の利下げ決定は「状況が悪化したからではない」と述べ、景気が上向くという確信が持てる兆しが十分に見受けられななかったためだと説明した。
ロウ副総裁は国内外の低金利は不動産の高騰や株価上昇につながっており、注視する必要があるとも指摘した。
*内容を追加します。
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