[東京 17日 ロイター] - 自民党は17日、情報通信戦略調査会(会長・川崎二郎元厚生労働相)を開き、番組で「やらせ」が指摘されていたNHKと、コメンテーターが番組中に菅義偉官房長官を名指ししながら官邸批判をしたテレビ朝日の幹部から、事情を聴取した。
調査会では、局幹部が事実関係や経緯について説明した。
NHKは昨年5月の「クローズアップ現代」で「やらせ」があったと指摘されている。テレビ朝日では3月の「報道ステーション」放送中に、経済産業省出身のコメンテーター、古賀茂明氏が自身の番組降板について、「官邸からバッシングを受けてきた」などと発言した。
調査会後、テレビ朝日の福田俊男専務は記者団に対し、「誤解が生じていたら困るということで、良い機会と捉えて出席した」と述べ、報道への圧力とは認識していないとの見方を示した。
梅川崇 編集:山口貴也
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