[メキシコ市 30日 ロイター] - 環太平洋連携協定(TPP)交渉に参加しているチリの貿易問題担当責任者、アンドレス・レボエド氏は30日、TPP閣僚会合の開催が5月26─28日に決まったことを明らかにし、同会合での合意に期待を示した。
その上で、カナダに対し一段の市場開放を促した。ロイターとのインタビューで述べた。
同氏は、米議会で大統領に強力な通商交渉の権限を与える貿易促進権限(TPA、通称ファストトラック)法案の可決が「近い」とみられることが、TPP交渉妥結の見通しを高めていると指摘。
「おそらく5月末に向けて交渉は最終段階を迎えるだろう」と述べた。同氏は厳しい協議がなお続くとも指摘した。
また、閣僚会合前には相違点の解決に向けた「技術的な作業部会」や二国間協議が精力的に行われるとし、市場の開放が依然として主な論点だと指摘した。
同氏はこの点で日本とは進展しているものの、カナダは歩み寄りが必要とし「(カナダの)提案は依然として最も制限された内容だ」との見解を示した。
また、知的財産権もチリにとって譲れない重要分野だと指摘した。
*内容を追加しました。
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