[フランクフルト 7日 ロイター] - ドイツ銀行DBKGn.DEは経営陣の刷新を発表し、英国人のジョン・クライアン氏(54)を最高経営責任者(CEO)に任命した。
クライアン氏は2013年から監査役会の一員で、スイスのUBSの最高財務責任者(CFO)を務めた経歴がある。
アンシュー・ジェイン共同CEOは6月30日付で退任する。もうひとりの共同CEOユルゲン・フィッチェン氏も来年退任し、クライアン氏の単独CEO体制となる。
ドイツ銀は訴訟、脱税疑惑、マネーロンダリングといった問題から企業イメージが悪化、5月21日に大胆な幹部の入れ替えを実施し、ジェイン氏の権限を拡大したばかりだった。しかしこれに満足しない投資家から一段の改革を求められていてた。
クライアン氏は7月1日からCEOとなる。これまでも戦略策定に関わっており、関係筋によると大幅に戦略を見直すとはみられていない。
ジェフィリーズのアナリストは、UBS時代のクライアン氏の手腕から見て、資本増強や戦略を再び変更することなくドイツ銀の方向転換を図るとの見通しを示した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」