[ワシントン 21日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)は21日、中国の電子商取引(EC)サイトの淘宝網(タオバオ)を偽造品の販売や知的所有権の侵害が顕著な悪質業者に再び指定した。
タオバオが「ブラックリスト」入りしたことにより、親会社の電子商取引最大手アリババ・グループBABA.Nは直接的な罰則は課されることはないが、偽造品が氾濫しているとのイメージ払しょくへの取り組みに水を差される形となった。
タオバオは2011年にもブラックリストに指定されたが、知的所有権保有者の懸念を和らげ、模倣品や海賊版の出品を減らす取り組みが認められて翌年リストから外された。
今回の再指定についてUSTRはアリババが海賊版への対応を進めたと評価しながらも、模倣品や海賊版の数は「高水準で受け入れ難い」と指摘し、米産業に「重大な経済的脅威」で一部は公衆衛生への懸念をもたらしていると説明した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」