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ECBが買い入れ詳細公表、政策金利据え置き

[ナポリ(イタリア) 2日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は2日、主要政策金利を据え置くとともに、資産担保証券(ABS)およびカバードボンドの買い入れの詳細を明らかにした。中小企業向け融資を促進し、ユーロ圏の景気押し上げを狙う。

 10月2日、ECBは主要政策金利を0.05%に据え置いた。写真右はECBの新しいビル。フランクフルトで9月撮影(2014年 ロイター/Ralph Orlowski)

買い入れは、カバードボンドが10月中旬、ABSが10─12月期中に開始。ギリシャ、キプロスなど格付けが「BBBマイナス」以下の国々も買い入れ対象とし、少なくとも2年間継続する。

リファイナンス金利は0.05%に、上限金利の限界貸出金は0.30%に、下限金利の中銀預金金利はマイナス0.20%にそれぞれ据え置かれた。

ドラギECB総裁は理事会後の記者会見で「われわれが講じるすべての措置が経済に効果を発揮すれば、インフレも目標水準に近づいていくだろう」と語った。

ECBがこれまでに決定した一連の措置については、バランスシートを2012年初頭の水準程度まで拡大させることで、市場への資金供給を増やすことが狙いとした。

ECBが買い入れに関心を持つこうした債券の総額は最大1兆ユーロに上ると指摘。ただ、実際の買い入れ額はこの水準に達しない可能性があるとした。

ECBは正式な国際金融プログラムの監視下にあることを条件に、投資不適格級のギリシャやキプロスなどの国の債券も幅広く買い入れ対象に含める。ドラギ総裁は「できる限り包括的に行うが、慎重に実施する」と述べ、条件付きとなることを強調した。

ロイターが今週行った調査では、ECBによるABS・カバードボンドの買い入れ額が向こう1年間で2000億ユーロに達すると予想されている。

ドラギ総裁は、必要なら追加措置をとる方針で理事会は一致していると強調、量的緩和(QE)の可能性に繰り返し含みを残した。ただ、QEをめぐってはバイトマン独連銀総裁ら内部からの反対が根強く、ECBが実際にQEに踏み切るのは困難ともみられている。実際、ドラギ総裁はこの日、早期の国債買い入れなどについてまったく言及しなかった。

これを受け、ユーロは対ドルで上昇、ユーロ圏国債利回りは上昇した。

ドイツではバイトマン連銀総裁がこれまでもABS買い入れに疑問を表明するなど、ECBの買い入れに対する根強い反論がある。こうした見方を反映し、独IFO経済研究所のシン所長は「ECBはついに救済機関、欧州バッドバンクと化した」と述べ、ECBの新たな買い入れ策に批判的な立場を示した。

ドラギ総裁はユーロ圏各国政府に対し、一部のリスクの高いABSに保証をつけるなどしてECBの買い入れ策の支援をするよう要請。ただ、独仏両国はこうした措置にも反対している。

*内容を追加して再送します。

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