[東京 7日 ロイター] - 財務省は7日、麻生太郎副総理兼財務相と韓国の崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相兼企画財政相が、米ワシントンで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に合わせて10日午後に会談する予定であることを明らかにした。
日韓両国の経済情勢や世界経済、地域金融協力などについて意見交換する。金融危機時に外貨を相互に融通し合う日韓通貨スワップ協定は来年2月に更新時期を迎える、今回の会談では議題にならない見通し。
金融面での対話の再開は、経済面での関係強化だけでなく、安倍晋三首相が模索する首脳会談の後押しにもなるとみられる。
安倍首相は11月に北京で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)での日中首脳会談実現に意欲的だ。日韓首脳会談についても、国際会議の機会をとらえた会談の実現を模索している。
9月のケアンズG20会合では、日中韓財務相・中央銀行総裁会議を2012年5月以来、約2年半ぶりに開催し、地ならしを進めてきた。この時も財務省幹部は直接会うことに意義があると強調。今回の日韓財務相会談も、関係改善に向けた地ならしの一環とみられる。
吉川裕子
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