[香港 8日 ロイター] - 香港で民主的な選挙を求める抗議活動は、学生側の代表と政府が対話を行うことで合意したことから、先週の数万人から8日には数百人へ縮小した。
香港政府は10日の対話について、2017年の行政長官選挙に向けた「政治的な発展の基礎」に焦点を当てるとしている。しかし両者の主張はかけ離れており、歩み寄りが見られるか不透明な状況だ。
シティグループは顧客向けリポートで「香港政府には(長官選挙をめぐる中国政府の)決定について妥協できる余地がないため、学生側代表の要求を満たすことは困難だ」と指摘した。
英国など複数の西側諸国は中国に対し、普通選挙実施の約束を守るよう促している。一方、活動家らは、中国とのつながりが強い英国に対し、断固とした姿勢で臨むよう求めている。
中国の李保東外務次官は同日、香港に高度な自治を認める「一国二制度」について、「香港の繁栄と安定に多大な貢献をした。国際的にも広く支持されている」と指摘。「香港内部の問題、中国の内政問題に対する外部勢力の干渉にわれわれは常に異議を唱えてきた」とも語った。
*内容を追加します。
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