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中国CPIは5年ぶり低水準、PPIも低下:識者はこうみる

[北京 15日 ロイター] - 中国国家統計局(NBS)が15日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年比1.6%上昇と、2010年1月以来ほぼ5年ぶりの低水準に鈍化した。ロイターがまとめたアナリスト予想の1.7%上昇も下回った。

 10月15日、中国国家統計局(NBS)が発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年比1.6%上昇と、2010年1月以来ほぼ5年ぶりの低水準に鈍化した。ロイターがまとめたアナリスト予想の1.7%上昇も下回った。安徽省のスーパーマーケットで撮影(2014年 ロイター)

一方、生産者物価指数(PPI)は前年比1.8%下げ、2年7カ月連続の低下となった。ここでも市場予想(1.6%低下)以上のマイナスとなり、景気不振で企業の価格決定力がそがれていることが浮き彫りになった。市場関係者の見方は以下のとおり。

●利下げ可能性は高くない

<北京のシンクタンク、中国国際経済交流センター(CCIEE)のシニアエコノミスト、王軍氏>

PPIの低下が長期化していることは、製造業における過剰能力問題の深刻さを反映している。われわれは依然として、能力削減と資産縮小という困難なプロセスの最中にある。これには時間がかかるだろう。

PPIの低下は企業の心理を冷やし、投資や鉱工業生産に圧力がかかる。生産者物価の低下が続けば、企業の支出意欲がそがれてしまう。

政策緩和の余地があり、その余地は非常に大きい。これまでは的を絞った緩和が中心で、今後も対象を限定した措置が講じられるだろう。

しかし、利下げの可能性は高くはないのではないか。第4・四半期にRRR(預金準備率)が引き下げられる可能性はあるが、たとえそれが実施されても本格的な政策緩和とは言えない。RRRが引き下げられる可能性は、強力な刺激策である利下げの可能性よりはずっと大きい。

●金融緩和の余地拡大へ

<バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(香港)の中国担当エコノミスト、TING LU氏>

われわれの予想と一致している。デフレリスクがあるとはあまり考えていない。

低インフレで金融政策の緩和余地が拡大するのは確実だ。

世界的に原油価格が下落しており、中国の低インフレに寄与するだろう。

また、当局の反汚職キャンペーンも消費者物価指数(CPI)の抑制につながる。

●利下げの可能性高まる

<申銀万国証券(上海)のエコノミスト、李慧勇氏>

CPI、PPIともに市場予想を下回った。非食品価格の伸び鈍化とPPIの下振れ拡大は、景気鈍化をあらためて示しており、弱い内需と過剰設備の問題が見通しより悪いことを示している。

当局は景気の安定に向けて一段の施策を講じると見込んでいる。今後数カ月での利下げの可能性が高まった。

*見出しと第一段落を一部修正しました。

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