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米グーグル、超高速ワイヤレスサービスの検証試験を申請

[サンフランシスコ 15日 ロイター] - インターネット検索大手の米グーグルGOOG.OGOOGL.Oは13日、大量のデータ送信が可能なミリメートル周波数帯(ミリ波)を含む複数の周波数帯を使った試験をカリフォルニア州で実施することへの許可を米連邦通信委員会(FTC)に申請した。

 10月15日、インターネット検索大手の米グーグルが、大量のデータ送信が可能なミリメートル周波数帯を含む複数の周波数帯を使った試験をカリフォルニア州で実施することへの許可を米当局に申請したことが明らかに。カリフォルニア州メンロパークでで9月撮影(2014年 ロイター/Stephen Lam)

この申請を精査した通信の専門家によると、同社は光ファイバーによる高速インターネットサービスのワイヤレス版の基盤を提供する可能性のある新たな技術の検証へ向けた準備を進めている。

グーグルの正確な意図は明らかではないが、申請からは、インターネット接続の覇権を握ろうとする同社の壮大な野心がうかがえる。専門家の話では、グーグルが試そうとしている技術は、家庭への放送を可能にするワイヤレス接続の基礎を形成する可能性がある。こうした接続が実現すれば、地下ケーブルや光ファイバーによる接続は不要となる。

仮にグーグルがワイヤレス版の高速インターネットサービスを家庭に直接提供できれば、現在はベライゾンVZ.N、AT&TT.N、コムキャストCMCSA.Oなどの通信会社やブロードバンド業者が支配している市場に新たな道が切り開かれることになる。従来よりも高速で安価なインターネットサービスが提供されることも考えられ、既存の通信・ブロードバンド会社にとっては脅威となり得る。

グーグルが申請したのは、5.8ギガヘルツと24.2ギガヘルツの周波数帯に加え、ミリ波である71─76ギガヘルツと81─86ギガヘルツの周波数帯を使った試験。試験はサンフランシスコ湾岸地区の3カ所で11月13日から180日間にわたって実施する方針だ。

ミリ波は都市の数ブロック程度を結ぶ短距離の通信に最適だが、ビルの屋上に通信機器を次々と設定して接続することにより、データの高速通信や家庭のインターネット接続に使われる地下の光ファイバーケーブルの代替となる可能性を秘めているという。

FCCへの申請書類を調査しているワイヤレス技術コンサルタント、スティーブン・クローリー氏はグーグルの申請について「『グーグル・ファーバー』のネットワークを、より経済的に家庭へ提供する手法でワイヤレスへと広げる可能性のあるものとして見ることができる」と述べた。

一方、ブロードバンドの利用と競争上の問題に取り組んでいる非営利団体パブリック・ナレッジのシニア・バイス・プレジデント、ハロルド・フェルド氏はグーグルの申請が「既存の自社の光ファイバーシステムを補完するための手法といった比較的小規模なものから、ファイバー網を活用している都市にいかにしてワイヤレス網を構築するかといった領域にまで至る可能性がある」と分析した。

さらにフェルド氏は、グーグルはミリ波の使用をめぐる可能性に関する研究の競争で先行しようとしているようだと指摘。「もし彼らが成功すれば、極めて革新的な通信システムを保有することになるだろう」と話した。

FCCは24ギガヘルツを超える周波数帯をモバイルサービスに利用することについての公聴会を17日に開催する。グーグルはFCCへの申請についてコメントしなかった。

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