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米国産LNGは原油安で魅力薄れる、輸出プロジェクトに遅れも

 10月21日、原油相場の下落により、東京電力といったアジア企業にとって米国産液化天然ガス(LNG)の魅力が相対的に薄れている。メリーランド州で3月撮影(2014年 ロイター/Gary Cameron)

[ミラノ 21日 ロイター] - 原油相場の下落により、東京電力9501.Tといったアジア企業にとって米国産液化天然ガス(LNG)の魅力が相対的に薄れている。一部の米LNG輸出プロジェクトは停滞の可能性も取り沙汰され始めた。

米国産LNGはこれまで、原油と比べた低価格を武器に日本や韓国、インドの電力会社やガス会社からの投資を呼び込んできたが、原油価格が6月以降で26%下落の1バレル=85ドルとなり、こうした優位性が失われつつある。

北米プロジェクトに詳しいある業界筋は「エネルギーの買い手側からみると、80ドルの原油相場では米国産LNGの相対的な魅力は薄れる」と話す。

米国以外でも原油価格の低迷で輸出プロジェクトの遅れなどが取り沙汰され、イタリアの石油メジャーであるEniENI.MIなどは液化プラントの採算性を調査し始めている。

ある業界筋は、コストの高い一部のオーストラリアプロジェクトはキャッシュフローを生み出すのが困難になりそうだと明らかにした。カナダでもプロジェクトの開発コストの高さが投資家の懸念を呼び起こしている。

アジアの買い手企業にとって、米国産LNGの輸入を削減する可能性もあるが、100万トンの輸出能力ごとにプラントオペレーターに年間1億5000万ドルのサービス費用を支払うという通常契約の下では、そうしたコストも無視できない。

米当局がこれまでに承認した輸出は4900万トン。買い手側は米国産LNGを欧州や南米に振り向けようとする可能性もありそうだ。

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