[ロンドン 24日 ロイター] - 英国立統計局が発表した第3・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比0.7%増と、第2・四半期の0.9%増から伸びが鈍化した。市場予想と一致した。
前年比は3.0%増と、第2・四半期の3.2%増を下回った。
減速したものの、2014年通年の経済成長率は先進国で最も高くなる見通し。
内訳は、英経済の75%以上を占めるサービス業は前期比0.7%増と、第2・四半期の1.1%増から鈍化し、最も減速した部門となった。製造業の伸び率は0.4%と、前期の0.5%を下回り、2013年第1・四半期以来の低水準となった。
オズボーン英財務相は、今回のGDP統計を歓迎すると表明したが、外部要因で今後一段と景気が減速するおそれがあると指摘。「英国はユーロ圏の低迷や不安定なグローバル市場と無縁ではいられない。英国経済は非常に重要な局面にある」と述べた。
INGのエコノミスト、ロブ・カーネル氏は「今後もまちまちの指標が続き、ユーロ圏にも景気回復の兆しが出なければ、利上げ時期が先送りされるかもしれない」と述べた。
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