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中国の「シルクロード構想」、周辺地域への影響力を強める狙い

[重慶(中国) 11日 ロイター] - 中国は巨額の資金を拠出し、大陸間の陸路や海路の開発に乗り出す構えだ。独自のルートを開拓して交易を拡大し、周辺地域への影響力を強める狙いがある。

 11月11日、中国は巨額の資金を拠出し、大陸間の陸路や海路の開発に乗り出す構えで、独自のルートを開拓して交易を拡大し、周辺地域への影響力を強める狙いがある。中国国旗、北京で5月撮影(2014年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

習近平国家主席は2013年9月のカザフスタン訪問中に自身の構想を示したほか、今月8日にはアジアにおけるインフラ整備を支援するために400億ドルの「シルクロード基金」を創設すると表明した。

現代のシルクロードの起点となるのは、コンテナ倉庫に囲まれた鉄道駅のある重慶の団結村だ。重慶市は人口3000万人で、米ヒューレット・パッカード(HP)HPQ.N、米アップルAAPL.Oのサプライヤーである鴻準精密工業2354.TWなどが工場を構えている。

新シルクロードの第一歩は習主席の構想に先立つ2011年、ドイツのデュースブルク行きの直通列車が重慶を出発した時にさかのぼる。

中国国営の新華社が公表した地図には2つの経路が記されている。

1つは陸路で、カザフスタン、キルギスタン、イラン、オーストリアのウィーンを経由するルート。もう1つは海路で、中国の港からベルギーのアントワープに至る経路だ。

内容は依然として大ざっぱだが、新華社によると、中央・南アジアに道路や鉄道、港湾、空港を建設するという中国の「シルクロード経済圏(ベルト)」および「21世紀の海のシルクロード」構想に焦点を当てたものになる見通しだ。

カザフスタン鉄道傘下のKTZエクスプレスでグローバル物流部門プレジデントを務めるヘンリク・クリステンセン氏は「独立したルートを持つというのは中国の願いだ」と指摘。「費用はとてつもなく巨額であり、こうした計画を構想できるのは世界で中国だけだろう」と述べた。

中国が複数の国々との領有権争いを抱える南シナ海では、問題が持ち上がる可能性もありそうだ。貨物量が多いコンテナ航路は、デンマークの海運大手モラー・マースクMAERSKb.COといった欧州勢が押さえているという事情もある。

中国の福州や広州の港と、インドネシアやスリランカ、ケニア、ギリシャの港を結ぶ海路については、どれだけのシナジー(相乗効果)が見込まれるのか疑問の声も上がっている。

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