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米シェール油に価格戦争宣言、OPEC総会でサウジ石油相

 11月28日、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相がOPEC総会で、減産に反対していたことが分かった。写真はウィーンで2013年12月撮影(2014年 ロイター/Heinz-Peter Bader)

[ウィーン 28日 ロイター] - サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が前日の石油輸出国機構(OPEC)総会で、米国のシェール油ブームに対抗する必要があるとして、減産に反対していたことが分かった。

減産を見送ることで原油価格を抑制し、米国のシェール油生産業者の収益を圧迫すべきと強調したという。関係筋への取材で明らかになった。

減産を主張していた非湾岸諸国のOPEC加盟国当局者に近い筋は「ヌアイミ氏は米国との市場シェア争いに言及した。サウジが市場シェア争いを望んでいるため、減産を主張していた加盟国はサウジの意向に沿うしか選択肢がなかった」と明かした。

減産を主張したある加盟国の代表も、納得していないが従うしかなかったと述べた。

ある湾岸諸国の当局者によると、ヌアイミ石油相は需要はいずれ回復し、原油価格も持ち直すとの見方を示した。だが今ここでOPECが減産すれば、市場シェアを失うと強調したという。

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