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6月米小売売上高は予想外のマイナス、景気減速懸念浮上か

[ワシントン 14日 ロイター] - 米商務省が14日発表した6月の米小売売上高は前月比0.3%減で、0.2%の増加を見込んでいた市場予想に反してマイナスとなった。今年2月以来の大きな減少率だった。

 7月14日、6月米小売売上高は市場予想に反してマイナスとなった。写真はコネティカット州の量販店で2011年11月撮影(2015年 ロイター/Jessica Rinaldi)

自動車を含めた幅広い業種で消費が減り、経済が再び減速しているとの懸念が浮上する可能性がある。5月の数字も当初発表の1.2%増から1.0%増へ下方修正された。

2日に発表された6月の雇用統計は期待外れだったほか、この日発表の6月の米中小企業楽観度指数も低下した。小売売上高の不振と合わせ、第2・四半期の米経済は終盤に勢いが鈍化した可能性がある。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利上げに踏み切るとの見方は後退するかもしれない。

自動車とガソリン、建材、外食を除いたコア売上高も6月は0.1%の減少となった。市場予想は0.4%増だった。5月は0.7%増で改定はなかった。コア売上高は、国内総生産(GDP)の計算に使われる個人消費支出との連動性が最も高いとされる。

6月の小売売上高は、自動車・同部品が1.1%減と、5月の1.8%増からマイナスへと転じた。服飾は1.5%減で、2014年9月以来の大きな落ち込みとなった。建材・園芸は1.3%減、家具・装飾は1.6%減と、昨年1月以来の大幅な減少だった。オンライン小売りや外食も減った。

一方、ガソリン価格上昇に伴ってガソリンスタンドは0.8%増えた。電子・家電は1.0%増と、昨年9月以来の大きな増加率だった。

TD証券(ニューヨーク)の副チーフエコノミスト、ミラン・ムルレーン氏は「今回の統計は、経済回復が抑制されつつあることを示唆している。9月の利上げ可能性を弱めることになるだろう」と述べる。

第1・四半期米GDPは年率換算で0.2%減だった。小売売上高が軟調だったことで、第2・四半期のGDPの市場予想も引き下げられる可能性がある。この日に発表された自動車を除く5月の小売業在庫が0.1%増にとどまったことも、第2・四半期の見通しに陰を落としそうだ。この数字はGDP算出に使われる。4月の数字は0.5%増だった。

FTNフィナンシャル(ニューヨーク)の首席エコノミスト、クリス・ロー氏は「今年は消費者が苦戦しているようだ。石油産業が弱含んでいる影響だろう。9月の利上げ確率はやや低下した」との見方を示した。

イエレンFRB議長は先週末の講演で「今年のいずれかの段階」で利上げを始めると述べた。15─16日に予定されている定例の議会証言で、利上げ時期についてさらなるヒントを示すかもしれない。

*内容を追加して再送します。

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