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フェイスブックIPOめぐる対応でMスタンレー調査も、株価は続落

[22日 ロイター] 米ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手フェイスブックFB.Oの新規株式公開(IPO)をめぐる問題の波紋が広がっている。IPO直前に引受主幹事がフェイスブックの売上高見通しを引き下げていたことが新たに明らかになり、関係当局も事態を重くみている。

5月22日、米証券業界の自主規制機関である金融取引業規制機構(FINRA)のケッチャム会長は、米フェイスブックの新規株式公開(IPO)で引受主幹事を務めたモルガン・スタンレーが、IPOの直前にフェイスブックに関するネガティブな情報を機関投資家に伝えた疑いについて、当局が調査を検討していることを明らかにした。写真はフェイスブック株の価値を表示するモニター。ニューヨークで21日撮影(2012年 ロイター/Brendan McDermid)

上場初日の取引が混乱したことをめぐり、ナスダック(米店頭株市場)を運営するナスダックOMXグループNDAQ.Oは投資家から訴えられた。

フェイスブック株は前日に続き下落。22日は8.9%安の31ドルで終了した。公開価格38ドルから7ドル下落し、時価総額は190億ドル以上減少した。

初日の取引混乱に動揺している投資家に追い打ちをかけたのは、幹事会社の行動。

主幹事を務めたモルガン・スタンレーMS.Nが、IPO直前にフェイスブックの売上高見通しを引き下げていた。関係筋によると、JPモルガン・チェース JPM.Nやゴールドマン・サックスGS.Nもロードショー(投資家向け説明会)期間中に業績予想を修正したとされる。

ロイターが投資家から得た情報によると、モルガン・スタンレーの予想修正は、一部の投資家にしか知らされなかったという。これに関して、米証券業界の自主規制機関、金融取引業規制機構(FINRA)のケッチャム会長はロイターに対し、事実ならFINRAと米証券取引委員会(SEC)にとって規制上の懸念事項だと述べた。

米マサチューセッツ州当局もMスタンレーに召喚状を出した。

モルガン・スタンレーの広報は22日、「モルガン・スタンレーはフェイスブックの株式公開を他のIPOと同じ手順を踏んで実施した。それらの手順は関連するあらゆる規制に則ったものだ」と述べた。

米証券取引委員会(SEC)のシャピロ委員長は、投資家は自信を持って投資できるべきだが、現在、解明すべき疑問があるとの認識を示した。

シャピロ委員長は記者団に「米金融市場、そのきちんとした運営体制を信頼する根拠は多々あるが、フェイスブックに関しては調査しなければならない問題がある」と語った。

<株価はなお割高>

2日間にわたる下落にもかかわらず、フェイスブック株はなお割高とみられている。

トムソン・ロイター・スターマインは、増益率予想を基に適正価格を9.59ドルと試算。これはIPO価格の4分の1に相当する。22日終値で換算した株価収益率(PER)は60倍で、グーグルGOOG.Oの13.3倍をはるかに上回る。

フェイスブック株の空売りはほぼ不可能な状況で、打撃を受けているのがフェイスブック株を保有する投資ファンドだ。ファーストハンド・テクノロジー・バリュー・ファンドSVVC.OとGSVキャピタルGSVC.Oのクローズドエンド型ファンドは、保有株数がわずかであるにもかかわらず、フェスブック上場から3営業日で25%超下落している。

Tocqueville Opportunity Fundのマネジャー、トーマス・バンデベンター氏は「投資家が実際に空売りできるようになるまで、関連投資商品がそのあおりを受けるだろう」と語った。

<ナスダックにも圧力>

投資家の怒りの矛先は上場先のナスダックにも向かっている。ナスダックを運営するナスダックOMXグループNDAQ.Oは、フェイスブック株の注文が迅速かつ正確に執行されなかったのはナスダックの怠慢だとして訴えられた。

ナスダックはすでに、顧客への補償のための引当金を積んでいるとされるが、米金融街からは、今回の事態はナスダックの大型上場の誘致を難しくするとの見方が聞かれている。

*内容を追加して再送します。

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