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ギリシャ大手4行に1.8兆円資本注入、ECBオペの利用可能に

[アテネ 28日 ロイター] ギリシャ財務省は28日、国内大手銀行4行に対する資本増強として総額180億ユーロ(226億ドル)が支払われたことを明らかにした。これにより同4行は、欧州中央銀行(ECB)のオペ利用が再び可能になる。

5月28日、ギリシャ財務省は、国内大手銀行4行に対する資本増強として総額180億ユーロ(226億ドル)が支払われたことを明らかにした。アテネ市内のユーロバンク支店で24日撮影(2012年 ロイター/John Kolesidis)

資金が注入されたのは、ナショナル銀行NBGr.AT、アルファ銀行ACBr.AT、EFGユーロバンクEFGr.AT、ピレウス銀行BOPr.ATの4行。

支払い額の内訳は、ナショナル銀が69億ユーロ、アルファ銀が19億ユーロ、ユーロバンクが42億ユーロ、ピレウス銀が50億ユーロとなっている。

各行は、ギリシャ金融安定基金(HFSF)から欧州金融安定ファシリティー(EFSF)債の形で資金を受け取ることで、ほぼ枯渇していた自己資本を回復できるとみられている。

財務省は声明で「180億ユーロの資金がHFSFから(各行に)振り込まれることで、きょう4行へのつなぎ融資が完了した。資本注入で、これら銀行は十分な資本水準を回復し、ECBおよびユーロシステムの流動性供給オペを利用することが可能になる」と表明。銀行は現在、実体経済を支援するのに十分な財源を有しているとの認識を示した。

これら4行は週内に第1・四半期決算の発表を予定している。

大手4行は、ギリシャ国債の債務再編で生じた多額の評価損により、資本基盤がほぼ消失したうえ、同国の財政破たんやユーロ離脱への不安を背景とした預金の流出拡大で、必要資金の調達をECBのオペとギリシャ中銀の緊急流動性支援(ELA)に頼らざるを得なくなっている。

ECBは今月に入り、深刻な自己資本不足に陥っているとして、ギリシャの一部銀行への流動性供給を停止した。

1月末時点の国内行によるECBからの借入額は734億ユーロ、ELAからの借入額は540億ユーロとなっており、借り入れ合計額は、3月末時点の消費者・企業による約1650億ユーロの預金残高のほぼ77%に相当する。

HFSFは、1300億ユーロの第2次支援の一環として、株式と引き換えに最大500億ユーロを国内銀行に注入することになっている。HFSFが第2次支援の枠組みからこれまでに受け取った資金は250億ユーロで、この日4行に対して支払われた180億ユーロは、銀行への注入額として最大となる。

ギリシャ銀の資本増強計画の詳細は依然として不明で、6月17日の再選挙を経て新政権が発足した後、最終的な枠組みが決定される見通しとなっている。

*内容を追加して再送します。

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