[ニューヨーク 26日 ロイター] スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が26日発表したS&P/ケース・シラー住宅価格指数によると、4月の主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数は、季節調整済で前月比0.7%上昇した。上昇は3カ月連続となる。
ロイターが集計したエコノミスト予想中央値は0.4%上昇だった。
季節調整前では前月比1.3%上昇。予想中央値は0.5%上昇だった。
前年比では1.9%低下で、前月の2.6%低下から改善。予想中央値は2.5%低下だった。
S&P指数委員会のブリッツァー委員長は、久しぶりに全般的な伸びがみられたと指摘。「例年、住宅購入の底堅い動きがみられる時期なだけに、単月ではすう勢を判断できないが、前月比での上昇や前年比での改善は好ましい徴候といえる」と述べた。
また、イェール大学のロバート・シラー教授(経済学)は「(住宅価格が)下落するとは言わないが、下落する可能性がないという見方に同意するわけではない」と話した。
主要10都市圏の価格動向を示す指数は季節調整済で前月比0.7%上昇、季節調整前で同1.3%上昇した。前年比では2.2%低下だった。
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