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6月米雇用者数は予想下回る伸び:識者はこうみる

[6日 ロイター] 米労働省が6日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比8万人増にとどまり、予想の9万人増を下回った。雇用の伸びが鈍化していることで、米連邦準備理事会(FRB)の景気刺激策に対する圧力が高まることが予想される。

7月6日、米労働省が発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比8万人増にとどまり、予想の9万人増を下回った。写真はニューヨークで開かれた雇用に関する催しで6月撮影(2012年 ロイター/Eric Thayer)

市場関係者の見方は以下のとおり。

●7月にQE3実施との観測高まる可能性

<ディシジョン・エコノミクスのエコノミスト兼マネジングディレクター、カーリー・リーヘイ氏>

一見すると弱い内容だが、ここ数カ月の傾向と大差ないように見える。7万5000人と8万人の増加に大きな違いはない。市場では、米連邦準備理事会(FRB)が恐らく7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第3弾(QE3)の実施に踏み切る可能性が高まっていると受け取られるだろう。

統計の内訳は実際、かなり良い内容となった。平均週間労働時間は増加、製造業労働時間も0.1%増となった。ただ、非農業部門雇用者数の伸びが10万人を下回ったことから、市場では材料視されない可能性がある。

●FRB来月にも措置講じる可能性

<オッペンハイマーファンズ(ニューヨーク)のエコノミスト、ブライアン・レビット氏>

引き続き失望を誘う内容だった。企業幹部らが将来に明るい展望を持てない現状とまさに合致する内容だ。世界的な先行き不透明感が、雇用決定に影響を及ぼし続けている。

米連邦準備理事会(FRB)は、一段の緩和策で対処するのではないか。早ければ来月にも何らかの策が講じられる可能性がある。一段の量的緩和が行われるだろうが、量的緩和による効果は小さくなっている。不動産ローンに照準を合わせるのではないか。住宅(市場)が安定化の兆しを見せているにもかかわらず、不動産ローン金利を一段と低下させようとするだろう。

借り入れはインフレ率を下回り、実質金利がマイナスというケースもある。融資を受ける好機だ。

●QE3への見方変えるものでない

<コモンウエルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エジナー氏>

好調だった前日の6月のADP全米雇用報告を受けこの日の雇用統計の予想の上方修正もあったこともあり、特に失望的な内容となった。

全般的に、今回もまた精彩を欠く結果となった。ただ、米連邦準備理事会(FRB)の措置に対する予想を変えるものではない。量的緩和第3弾(QE3)を望む声を高めるほどではなかったが、QE3実施観測が消えるほどでもなかった。

FRBの政策に関しては、米国では経済指標にらみの状態が続いている。

*見出しを修正して再送します。

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