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米FRB議長証言:識者はこうみる

[ニューヨーク 17日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は17日、上院銀行住宅都市委員会で半期に一度の金融政策報告を行い、米経済支援に向け、追加緩和を行う用意があると述べた。

7月17日、米FRBのバーナンキ議長は、上院銀行住宅都市委員会で半期に一度の金融政策報告を行い、米経済支援に向け、追加緩和を行う用意があると述べた。写真は同委員会で証言する議長(2012年 ロイター/Yuri Gripas)

市場関係者のコメントは以下の通り。

●融資向け資金供給行う可能性

<ウエルズファーゴ・ファンズ・マネジメント投資グループの首席ポートフォリオストラテジスト、ブライアン・ジェイコブソン氏>

バーナンキ議長は今回の証言で、新たな領域に踏み込もうとはしなかった。これまでの発言内容のほぼ焼き直しだ。

必要なら、米連邦準備理事会(FRB)が景気支援に向けて行動すると再表明したにすぎない。だがこれはFRBの仕事であって、さほど驚きではない。

追加緩和を正当化するほど状況が悪化したかを決定するのは、おそらく9月以降になるだろう。

イングランド銀行(英中銀)が採用したような「融資向けの資金供給」を行う可能性は高い。他の中銀の対応には学ぶべき教訓がある。

FRBは以前、プライマリーディーラー向け証券貸出制度(ターム証券貸出制度=TSLF)を実施し、まずますの成功を収めた。

融資向けの資金供給は、単に証券を買い入れよりもより賢明な方法かもしれない。

●8月の追加緩和ないこと示唆

<BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシー・リエン氏>

目新しい内容はない。バーナンキ議長が具体的な措置への言及を避けたということは、8月に資産買い入れの拡大や新たな刺激策の発表がないことを明らかに示している。9月の会合まで時間を稼いでいるだけだ。

議長の証言は市場の予想よりもハト派的なトーンがかなり弱く、ドル買いにつながっている。

●QE3、可能性残すが近づいていない

<コモンウエルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エジナー氏>

米連邦準備理事会(FRB)が直ちに政策措置をとるとの何らかの示唆があるとの観測が市場では出ていたが、バーナンキ議長の証言の事前原稿には、こうした示唆はなかった。

ただ見通しに対するトーンは、明らかに慎重だった。バーナンキ議長は回復ペースを下方修正したようにも見える。議長は量的緩和第3弾(QE3)実施の可能性に確実に道を残した。しかし直ちに措置が実施されることに一歩近づいたわけではない。

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