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スペイン利回りがユーロ導入後最高、財政懸念拡大で

[ロンドン 20日 ロイター] 20日のユーロ圏金融・債券市場ではスペイン10年債利回りが上昇し、ユーロ導入以来の高水準をつけた。同国が全面的な財政支援を回避できるかをめぐり懐疑的な見方が強まっている。

7月20日、ユーロ圏金融・債券市場ではスペイン10年債利回りが上昇し、ユーロ導入以来の高水準をつけた。写真はスペイン国旗と赤信号。マドリードで4月撮影(2012年 ロイター/Andrea Comas)

スペインのバレンシア州が中央政府に支援を要請する意向を示したことを受け、政府の資金が枯渇する恐れがあるとの懸念が拡大した。

ユーログループはこの日電話会議を開き、スペイン銀支援に関する覚書を最終承認したが、財政問題をめぐる投資家の懸念緩和にはつながらなかった。

短期債への売り圧力が強く、スペイン国債の利回り曲線は一段とフラット化、信用不安の高まりを浮き彫りにした。

ロイズ銀行の市場戦略部門責任者チャールズ・ディーベル氏はこれについて「短期的なデフォルト(債務不履行)リスクの急拡大を示している」とし、これまでに金融支援を要請した国の国債で救済前に見られた状況と全く同じだと指摘した。

スペイン10年債利回りは一時7.317%に上昇し、ユーロ導入以来の高水準をつけた。直近では26ベーシスポイント(bp)上昇の7.28 %。

ギリシャやポルトガル、アイルランドは、国債利回りが7%を突破した後、速いペースで上昇が進み、支援要請に追い込まれた。

スペイン10年債の対独連邦債利回り格差は600bpを突破し、ユーロ導入後の最高水準となる616bpに達した。

スペイン5年債利回りは46bp上昇の6.928%と、これもユーロ導入以来の高水準となった。2年債利回りは62bp急上昇し、5.86%となった。

短期債でも借り入れコストが高水準に達していることから、アナリストはスペインが近いうちに資金調達難に直面する可能性があると懸念している。スペインの国債入札はこのところ、短期債が中心になっている。

欧州の常設安全網となる欧州安定メカニズム(ESM)の規模は債務危機の波及阻止には不十分との懸念が高まり、イタリア10年債利回りも上昇、一時6.20%をつけた。

独連邦債先物は63ティック高の145.77。10年物独連邦債利回りは5.6bp低下し1.17%となった。

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