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米FRB議長講演:識者はこうみる

[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 31日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は31日、失業率の低下ペースは遅過ぎるとの見解を示し、景気回復を加速させるために必要であれば、FRBは行動すると言明した。識者の見方は以下の通り。

8月31日、米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は、失業率の低下ペースは遅過ぎるとの見解を示し、景気回復を加速させるために必要であれば、FRBは行動すると言明した。写真はワシントンのFRBで22日撮影(2012年 ロイター/Larry Downing)

●早期対応必要なほど経済悪化か不透明

<ディシジョン・エコノミクスのシニア・マネジング・ディレクター、ケアリー・リーヒー氏>

バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の発言に関する見出しを見る限り、債券市場にとって特に支援材料ではなさそうだ。バーナンキ議長はわれわれがすでに知っていること、すなわち、FRBは支援する用意はあるものの、まだその時ではない、と述べているにすぎない。

現時点で投資家にとっての根本的な疑問とは、FRBが足元の経済状況を容認できないと考えていることは周知の通りだが、FRBが大統領選挙以前に、きょうかあすにでも行動しなければならないほどの状況と考えているのかということであり、今回の講演はそうした疑問に答えてはいない。

●ハト派的、QE実施に道開く

<CRTキャピタル・グループの国債戦略責任者、デビッド・アダー氏>

講演の原稿を読んでいるが、われわれが予想していたよりもハト派的なバーナンキ議長の本質が浮かび上がってくる。

例えば、労働市場に「深刻な」懸念を持っていると述べたことが目を引く。さらに、量的緩和(QE)とフォワードガイダンスがプラスの影響を及ぼしてきたとの考えを明確に示した。

議長が、FRBがこれまでに実施したこと、これから実施できることをかなり強い口調で正当化したことから、FRBによる(追加)量的緩和実施、および低金利を継続する期間の先延ばしには道が開かれている。

●FOMC議事録の焼き直し、9月QE3実施は依然高い確率

<RBCキャピタル・マーケッツの首席米国エコノミスト、トム・ポーチェリ氏>

バーナンキ議長のコメントは一見したところ、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の焼き直しだ。議事録で示された以上の情報を得ることはできなかった。ただ、9月に量的緩和第3弾(QE3)が実施される公算は依然大きいと考える。雇用統計の発表を控えていることもあり、QE3をめぐる不透明な状況は続くだろう。

●QE3実施は時間の問題

<LPLフィナンシャルの投資ストラテジスト、ジョン・キャナリー氏>

市場では、バーナンキ議長が量的緩和実施に対する観測に冷や水を浴びせることはしないと予想されていた。実際、議長は冷や水を浴びせなかった。実施のタイミングは不明確ではあるものの、バーナンキ議長は景気に大幅な改善が見られると発言はしなかった。このことから、(量的緩和実施は)時間の問題だと考えている。

バーナンキ議長がこの日の講演で量的緩和を実施すると発言すると予想していたとしたら、それは単にナイーブだ。市場がどのように反応するかはまだわからないが、議長は講演のなかで経済、および失業率の水準について満足していないことをこれ以上もないほどに明確に示し、行動を起こす用意があることを示した。

*内容を追加して再送します。

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