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米雇用統計:識者はこうみる

[ワシントン 7日 ロイター] 米労働省が7日発表した8月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比9万6000人増にとどまり、市場予想の12万5000人増を下回った。

9月7日、米労働省が発表した8月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比9万6000人増にとどまり、市場予想の12万5000人増を下回った。写真はノースカロライナ州で行われたレーバーデーパレード。3日撮影(2012年 ロイター/Jessica Rinaldi)

雇用の伸びが大幅に鈍化したことを受け、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備理事会(FRB)が追加緩和に踏み切る公算が大きくなってきた。

市場関係者の見方は以下の通り。

●FRBはQE3検討へ

<4キャスト(ニューヨーク)のエコノミスト、デービッド・スローン氏>

8月の雇用統計は残念な内容となった。過去の7・6月分が下方修正されたことも失望を誘っている。8月は製造業の雇用者数の伸びがマイナスになったが、これは通常7月中に操業を一時停止する自動車工場が停止せず、7月の数字が押し上げられたことによる反動が出た。

統計のなかで明るい部分は失業率の改善だが、これは職を得た人が増えたというよりも、職を求める人が減ったためとみられる。

今回の統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)はおそらく量的緩和第3弾(QE3)を検討するだろう。QE3の可能性はこれまでもそこそこ高かったが、統計を受けてさらに高まったと思われる。

●失業率改善、QEは当面検討されない可能性

<ケンブリッジ・マーカンタイル・グループのシニアトレーダー、マシュー・リフソン氏>

失業率が低下しており、悪い数字ではない。連邦準備理事会(FRB)はそのことにより大きな関心を持っている。したがって全体的に見ると、今回の指標を受けてFRBが何か措置を講じることはないと考えられ、量的緩和は当面検討されない可能性がある。

●最悪の内容ではない、早期の追加緩和は微妙

<ウェルズ・ファーゴ・アドバイザーズ&ウェルズ・ファーゴ・プライベートバンクのディーン・ジャンカス最高投資責任者(CIO)>

前日のADP(オートマチック・データ・プロセッシング)全米雇用報告を受けて期待が高まっていたため、非農業部門雇用者数の伸びが9万6000人増というのは、やや残念な内容だ。15万人増を見込む声も多かった。

前月分が2万2000人下方修正されたことに加え、製造業で1万5000人の雇用減は失望を誘う。

失業率は8.1%に改善したが、これは37万人が労働力を離れたことが背景にある。

全般的にややがっかりする内容だが、最悪ではない。

早期の追加緩和実施を正当化するほど悪くはなく、追加緩和の可能性が消えるほど良い内容でもないといったところだ。

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