for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

米シスコが中国ZTEとの取引解消、イラン向け輸出めぐり

10月8日、中国の大手通信機器メーカー、中興通訊(ZTE)が、米ネットワーク機器大手シスコシステムズの製品を制裁対象となっているイランに輸出したとされる問題で、シスコはZTEとの販売提携を解消した。写真はシスコのロゴマーク。カリフォルニア州で2010年2月撮影(2012年 ロイター/Robert Galbraith)

[ロンドン 8日 ロイター] 中国の大手通信機器メーカー、中興通訊(ZTE)000063.SZ0763.HKが、米ネットワーク機器大手シスコシステムズCSCO.Oの製品を制裁対象となっているイランに輸出したとされる問題で、シスコはZTEとの販売提携を解消した。

ロイターは3─4月、ZTEがイラン最大の通信会社にシスコなど米社のコンピューター機器を販売し、昨年には数百万ドル相当の米企業製機器をイランに輸出することで合意していたことを伝えた。

報道を受けて米企業は内部調査を行い、米商務省や連邦捜査局(FBI)なども調査・捜査に入っていた。

米下院情報委員会は、ZTEと中国の通信機器大手、華為技術に対する中国当局の影響力が米国の安全保障上の脅威となる恐れがあると結論付け、米市場から両社を締め出すべきとの報告をまとめた。

ZTEの広報担当者は、シスコの取引解消について「大きな懸念を持っており、シスコと意思疎通を図っている。同時に、イランに関わる調査では米国政府に積極的に協力している。適切に処理されると信じている」と話した。

シスコのジョン・チェンバース最高経営責任者(CEO)は最近のインタビューで、内部調査結果について言及を避けたものの、イランなど輸出が禁じられている国への自社製品の販売は、直接・間接を問わず容認しない考えを示している。「そうしたことが起きた場合は、相当厳しく対処する。同様のことが再び起きないと考えてもらって良い」と語っていた。

*見出しを修正して再送します。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up