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インタビュー:数週間内の787運航再開、最良シナリオ=ANA副社長

[東京 18日 ロイター] 4月1日付で全日本空輸(ANA)9202.Tの社長に就任する篠辺修・副社長は18日、ロイターとのインタビューで、米ボーイングBA.Nが数週間以内にも787型機の運航を再開できるという考えを示していることについて、それは最良のシナリオであるとの認識を示した。

3月18日、4月1日付で全日本空輸(ANA)の社長に就任する篠辺修・副社長は、ロイターとのインタビューで、米ボーイングが数週間以内にも787型機の運航を再開できるという考えを示していることについて、それは最良のシナリオであるとの認識を示した。都内の同本社で撮影(2013年 ロイター/Toru Hanai)

その上で「まだ再運航のめどがたったというわけにはいかない」と述べ、米連邦航空局(FAA)がボーイングの提出している改善策を承認して運航を容認するまで、乗客を乗せた有償飛行の時期を判断できないとの考えを示した。

ボーイングは15日、都内で会見し、バッテリーのトラブルで運航を停止している787型機について、改良したバッテリーシステムを搭載した飛行試験などの審査が順調に進めば、数週間程度で運航を再開できるとの見方を示した。篠辺副社長は、ボーイングの説明は「嘘ではない」が、すべての手続きが最短で進んだ場合だとの認識を示した。

篠辺副社長はボーイングの改善策そのものについては「よくできている」と評価。バッテリートラブルの原因については特定できていないものの、考えられるものについては対応策がきちんととれている、と述べ、飛行機を安全に飛ばすことについて「そうした手法は十分ありうると思う」と語った。

ボーイングがFAAなど航空当局に提出している改善策が承認されれば、ただちに改修作業に入ることになる。ボーイングによると、新たなバッテリーの製造はすでに始まっている。1機あたり1週間足らずで搭載ができ、デリバリーした機体の順で段階的に搭載する。篠辺副社長は、複数の改修ラインを用意し、保有する17機すべての改修作業を「1カ月前後で終えたい」と述べた。

<2013年度は10機導入>

ANAは、従来機に比べて燃費効率が2割優れている787型機を中期経営計画の柱と位置付け、将来的に計66機を導入する予定。すでに17機を導入済みだ。篠辺副社長は、バッテリー問題が発生するまで787型機は想定通りの性能を発揮してきたと指摘。この問題がクリアになれば事業計画を変えなければならない理由は「ない」と述べた。

トラブルの影響で供給は停止しているものの、2013年度に7機を受領する計画も見直していない。今年3月までに導入する予定だった3機と合わせ、13年度は新たに10機を導入する予定を立てている。

運航を停止した1月16日から5月末までの欠航便は国内線・国際線合わせて3601便に及ぶ見込み。修正した運航ダイヤを事前に公表することなどで混乱回避を進めてきた結果、787の運航停止は収益に大きな影響を与えていないという。篠辺副社長は損害賠償についてボーイングには「話し合いが必要だと伝えている」と述べた。ただ、話し合いを行うためには、運航再開が決まり、損害がどの程度だったのか確定してからでなければできないとの認識を示した。

同社は4月1日付で持ち株会社制に移行し、社名を「ANAホールディングス」に変更する。篠辺氏は持ち株会社の傘下に入る航空事業会社「全日本空輸」の社長に就く。篠辺氏は整備部門出身で、787導入プロジェクト長を務めており、同機の導入計画の立案から実行までを担った。

(ロイターニュース 杉山健太郎、ティム・ケリー;編集 宮崎亜巳)

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