[リヤド 19日 ロイター] - サウジアラビアのサウド外相は19日、エジプトの暫定政権によるモルシ前大統領支持派の強制排除を受けて西側諸国が同国への支援を打ち切った場合、サウジアラビアとして不足分を補う方針を明らかにした。
国営サウジ通信(SPA)に語った。
エジプト情勢をめぐっては、オバマ米大統領が前週、同国との間で来月予定されていた合同軍事演習の中止を発表。欧州連合(EU)は21日に緊急外相会合を開き、対応を協議する。
サウド外相は、エジプトへの支援停止や停止の検討を表明した国を念頭に「アラブ・イスラム諸国は人的資源も含めリソースに富み、エジプトに支援の手を差し伸べることをためらわない」と強調した。
サウジアラビアは、エジプト軍による前月のモルシ前大統領追放以来、暫定政権を全面的に支持している。
サウド外相はまた、エジプト軍を批判することでモルシ前大統領の支持母体であるムスリム同胞団による暴力を暗に促しているとして西側諸国を非難した。
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