[ワシントン 25日 ロイター] - 共和党の下院指導部は所属議員に対し、債務上限引き上げ法案の採決を27日にも採決する可能性があると通知した。
一方、ルー米財務長官は、10月17日に政府の手元資金はわずか300億ドル程度になるとして、債務上限を現在の16兆7000億ドルから引き上げるよう求めた。
10月の政府機関閉鎖回避に向けた暫定予算案をめぐり、上院では予算案の審議を進めるための動議が全会一致で可決された。
共和党が制する下院では、医療保険改革(オバマケア)への予算打ち切りを盛り込んだ暫定予算案がすでに可決されており、これをめぐる両院での民主・共和両党の駆け引きが本格化する。
上院では暫定予算をめぐり保守運動ティーパーティ(茶会)系のクルーズ議員が前日から、オバマケア批判を中心に21時間19分にわたりロングラン演説を行っていた。
月末が近くなり政府機関閉鎖の可能性が高まるなか、下院民主党幹部は、閉鎖回避と債務上限をめぐり共和党指導部から接触されていないとし、協議が進まずに政府機関が閉鎖されることに懸念を示した。
上院では暫定予算案を今週末にも可決するため、25日中にも別の動議を可決する見込み。
25日に公表されたニューヨーク・タイムズ/CBSの世論調査では、政府あるいは共和党が自らの目的を達成に向けて予算案で合意できず、政府機関が閉鎖に追い込まれる事態について、10人中8人が容認できないと答えた。
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