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グローバル競争に勝つためスピード重視=日立次期社長

1月8日、日立の次期社長に就任予定の東原敏昭専務は、グローバルな競争に勝つためにスピード感のある経営に転換する意向を示した。写真は都内で2012年10月撮影(2014年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 8日 ロイター] -日立製作所6501.Tの次期社長に4月1日付で就任予定の東原敏昭専務(58)は8日の社長交代会見で、グローバルな競争に勝つために意思決定などでスピード感のある経営に転換するとともに、日立の強みである「100年の物づくりの力」は変えず、安全・品質を引き続き重視する意向を示した。

世界の競合相手である独シーメンスSIEM.NS米ゼネラル・エレクトリックGE.Nなどはすでに長い年月をかけて構造改革を進めて差をつけられているため、日立も引き続き「構造改革の刈り取りを着実にやる」と説明。製品の納入にとどまらず、クラウドやビッグデータ解析などIT(情報技術)を駆使して「顧客密着型のビジネスで差別化していく」と語り、サービス事業とグローバル事業の基盤強化に注力すると強調した。

また、不採算事業については「全部きれいになったわけではない」と語り、さらに整理していく考えを示した。M&A(合併・買収)や他社との協業は、タイミングをみながら中期経営計画にのっとり進めるという。

東原氏は現在、同社が成長分野として位置づけている医療やインフラシステム事業を担当し、海外経験も豊富。グローバル展開の加速に向けて、経営陣の若返りを図る。中西宏明社長(67)は、東原氏を後任に選んだ理由について、成長分野での経験に加え、「現場に強く、フットワークが軽い」点などを指摘。社長が直接、交渉する場面も多い中、トップセールスに向く同氏のコミュニケーション力を評価したと話した。

日立製作所本体としては今回初めて最高経営責任者(CEO)と最高執行責任者(COO)の職を設けた。中西氏が会長兼CEOとなり、東原氏がCOOを務める。中西社長は「CEOが中長期的な戦略を立て、COOがオペレーションを主体とする」と述べ、同席した川村隆会長(74)は新体制について「経営の連続性を保つため」と説明した。

一方、3月末で会長を退任し、6月に相談役に就任する川村氏は、今後の財界活動について「現役で仕事をしている人がやるほうが向こうのためにも会社のためにもなる。かなりの部分を会長にお願いする」と語り、「経団連を副会長職で終了したい」と述べ、任期満了となる6月には財界活動からも身を引く意向を示した。

白木真紀 編集:内田慎一

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