[ロンドン 18日 ロイター] - 18日のロンドン株式市場では続伸して終了した。株価は当初は下落していたが、ロシアのプーチン大統領の発言が融和的と受け止められ、プラス圏で引けた。
FT100種総合株価指数.FTSE終値は36.93ポイント(0.56%)高の6605.28。
プーチン大統領はこの日、ウクライナ南部のクリミア自治共和国をロシアに編入させる条約に署名した。ただ、議会上下両院を含む連邦会議で行なった演説で、ロシアは他のウクライナ地域を占領する考えはないと強調。さらに、ロシアの国益を追求するものの、西側諸国との対立を触発する意図はないことも表明した。
サンラム証券のトレーディング部門責任者、マーク・ワード氏は、プーチン大統領の発言について、「一部で予想されていたほど攻撃的ではなかった」と述べた。
防衛大手BAEシステムズBAES.Lは2.9%高で終了。RBCが同社に対する投資判断を「アウトパフォーム」に引き上げたことが好感された。
クルーズ船運営会社カーニバルCCL.LCCL.Nは2.2%高。UBSが同社の目標株価を引き上げたことで買いが入った。
英経済の回復ペースが加速するなか、FT100種総合株価指数は年内にこれまでの過去最高値である7000を突破するとの見方が市場関係者の間で出ている。
APSアルファのテクニカル・ストラテジスト、エイドリアン・スラック氏は「FT指数が200日移動平均を上回り続けることができれば、さらに上昇する」との見方を示した。
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