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欧州が財政統合強化へ、スウェーデンの新協定署名には不透明感

[ストラスブール(フランス) 13日 ロイター] 欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領は13日、英国を除くEU加盟26カ国が参加を表明している新財政協定について、2012年3月までにはまとまるとの見方を示した。

 12月13日、ファンロンパイEU大統領は、英国を除く加盟26カ国が参加を表明している新財政協定について、2012年3月までにはまとまるとの見方を示した。ブリュッセルで8月撮影(2011年 ロイター/Francois Lenoir)

大統領は欧州議会で「遅くとも3月上旬までに財政協定は署名される」と語った。

さらに、ユーロ圏救済ファンドの上限5000億ユーロについても、十分かどうかの見直しを3月までに完了させると明らかにした。

外交筋によると、新財政協定の草案の第1稿は来週には策定される。ただ、ユーロ加盟17カ国以外で新協定に参加する国のうち、スウェーデン、ハンガリー、チェコなどは新協定を全面的に支持するために議会での承認が必要になる。

EU加盟国の財政規律強化に向けた措置の多くは13日に発効するものの、新協定に含まれる、財政規律違反国に対し自動的に制裁を課す方法については詳細は決まっていない。

EUは26カ国すべてが来年6月までに新協定を批准することを目指すとしている。

ドイツの連立与党関係者がメルケル首相との会談後に明らかにしたところによると、同首相は、ユーロ圏の恒久的な金融安全網である「欧州安定メカニズム(ESM)」の融資上限見直しに関するファンロンパイ大統領の発言を受け、いかなる引き上げ案にも反対する意向を示した。

また、スウェーデンのラインフェルト首相はこの日、欧州の新たな財政協定に同国が署名するかどうかは不透明だと述べた。これを受け、同国が英国と同様に新協定への参加を見送る可能性が高まった。

首相は、記者団に対し、新財政協定に関する議会での採決がどのような展開になるかを判断するのは時期尚早と指摘。「私は憶測をめぐらせたりしない。すべての内容が準備されていないことは明白であり、準備が整うまで最終的な判断を下すのは難しい」と語った。

少数与党の政府を率いるラインフェルト首相は、新財政協定への参加について議会の承認を得るため、より幅広い支持が必要になるが、最大野党の社会民主労働党はこれまでのところ、支持する兆候を見せていない。

英国が新財政協定に不参加を表明したことについて、欧州の金融規制を策定するにあたり、今後英国の影響力が低下するとの見方が出ている。

経済シンクタンク、リディファインのマネジング・ディレクターを務めるソニー・カプール氏は「正式には英国は金融規制の策定に参加する権利を有しているとは言え、規制の方向性を決めるにあたり同国の発言力は他の国と比べて弱くなる」との見方を示した。

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