[ロンドン/ボストン 16日 ロイター] イタリア中部沖のジリオ島付近で大型豪華客船コスタ・コンコルディアが座礁した事故で、アナリストや専門家らは16日、保険金支払い額が海難事故としては史上最高の10億ドル(約767億円)規模に達する可能性があると指摘した。
エスピリト・サントのアナリストは「保険会社などからのコメントによれば、保険金支払い額は5億─10億ドルとなる見込み」とし、賠償請求などによって金額がさらに押し上げられる可能性があるとの見方を示した。
一方で、業界の専門家は、保険金支払い額の算定は時期尚早だと主張。客船から燃料が漏れたり、悪天候によって更なる被害が発生すれば、環境災害にも発展する可能性があるとし、「今後の天気が重要なカギを握っている」とコメントした。
複数の保険業界筋によると、コスタ・コンコルディアには総額4億0500万ユーロの保険がかけられており、各保険会社が対応に当たっている。
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