[ワシントン 20日 ロイター] 米上院のリード民主党院内総務は20日、審議中のオンライン著作権保護法案について、24日に予定されていた採決を延期すると明らかにした。法案にはインターネット業界から強い反発が出ていた。
リード氏は採決延期について「最近の動きを考慮して」と説明。また、下院も司法委員会のスミス委員長が声明を出し、広範な合意ができるまで審議を中断すると述べた。
米上下院は、盗品や偽造品を売買する海外のウェブサイトへのアクセスを禁じることなどを目的とした「オンライン海賊行為防止法案(Stop Online Piracy Act、SOPA)」と「知的財産保護法案(Protect Intellectual Property Act、PIPA)」をそれぞれ審議していた。
これに対し、オンライン百科事典「ウィキペディア」英語版が18日、抗議のためにサイトを一時停止したほか、インターネット検索大手の米グーグルも議会に対する抗議の署名をユーザーに呼び掛けるなど、反対運動が広がっていた。
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