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訂正:12月機械受注で民需は一進一退続く、外需や復興需要に明るさも

[東京 9日 ロイター] 内閣府が9日に発表した機械受注統計によると、船舶・電力を除いた民需の10─12月受注額は、世界経済減速などから4四半期ぶりに落ち込んだ一方、1─3月は持ち直す見通しとなり、民間企業からの受注は一進一退の状況が続いている。

2月9日、 機械受注統計によると、船舶・電力を除いた民需の10─12月受注額は、世界経済減速などから4四半期ぶりに落ち込んだ一方、1─3月は持ち直す見通しとなった。京浜工業地帯で昨年6月撮影(2012年 ロイター/Toru Hanai)

投資マインドは腰折れしてはいないが、引き続き慎重な姿勢に変わりはなさそうだ。一方で、復興関連需要とみられる官公需や中小企業の受注は強まっている。外需も世界経済がややもち直していることもあり、大型案件を中心に盛り返している。

<12月は反動減、一進一退続く>

12月の設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比7.1%減の7332億円となった。2カ月ぶりの減少。特需や大型案件により押し上げられた11月の反動減が出たとみられる。ロイターの事前予測調査5.0%減を下回った。世界景気減速の影響により投資マインドが慎重化した可能性がうかがえる。前年比では6.3%増だった。

製造業は前月比7.1%減、非製造業は同6.0%減となった。製造業では電気機械や一般機械、情報通信機械からの受注が振るわなかった。これらの業種からの受注はこのところ頭打ち傾向となっているが、円高や海外減速、業績悪化などが背景となっている模様。非製造業では通信業からの受注も減少した。(訂正)

一方で、官公需は50.7%の伸びとなったが、これは防衛関連の受注が膨らんだほか、地方自治体からの焼却炉など復旧・復興関連の受注が重なったことが押し上げた。外需も同5.6%増と3カ月連続の増加。11月に続き、タイ洪水からの復旧需要が支えている。

内閣府は、増加と反動減が繰り返されていることから、機械受注の判断を「一進一退で推移している」に据え置いた。

<10─12月落ち込みも投資姿勢崩れず>

10─12月は世界経済の減速による投資様子見姿勢の強まりなどもあり、前期比2.6%減と4四半期ぶりの減少となったが、それでも期初の企業の見込みをまとめた予測値3.8%減と比べると減少幅は小さかった。設備投資マインドは大きく崩れることはなかったようだ。落ち込みが懸念された外需も、タイ洪水に伴う設備復旧需要もあり、8.8%増加した。

2011年通年でも、大震災や後半の世界経済への不安の高まりの割には、前年比7.8%増と増加。製造業、非製造業ともに増加した。外需も2桁増となっている。ただし、年間で8.9兆円という水準は、リーマン・ショック前の07年までの11兆円台に比べると依然として2割程度低く、回復は極めて緩やかだ。

<復興需要や外需は好調>

1─3月見通し調査では、前期比2.3%増加とやや持ち直す見込み。製造業、非製造業ともに増加予想となっている。官公需も2桁の増加見通しとなったほか、内需関連とみられる中小企業の代理店受注も2期連続で2桁増の見通し。復興関連の需要が本格化することが期待される。外需はプラントや鉄道車両などの大型案件が出てきており、2割以上の増加見通し。米中経済の持ち直し感や、オイルマネーで潤う中東からの受注なども増えそうだ。

市場では「事前予想を若干下回ったが、11月に大きく伸びた反動であり、実体面への影響は限定的だ。ただ、株価が急ピッチで上昇していたため、利益確定売りの材料にされやすい。投資家の目は引き続きギリシャ情勢など海外動向に向かっている」(第一生命経済研究所 副主任エコノミスト 人見小奈恵氏)といい、全般的に反応薄だった。

みずほ証券のマーケットエコノミスト、河上淳氏も「もともと振れ幅の大きな統計であり、この程度の誤差は想定できたため、ほぼ予想通りの範囲内で、市場が納得できる数字だと受け止めている」と指摘。「12月は引き続き、円高やグローバル経済の見通しが強くなかったことが影響したようだ。設備投資の動向は、基調として強含むものではなかった。1─3月の機械受注見通しは前期比プラス2.3%となっており、この見通しが達成されれば再び緩やかな回復基調に乗るだろう」との見方を示した。

(ロイターニュース 中川泉)

*本文第3段落目の業種別動向を差し替えます。

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