[23日 ロイター] 米アップルAAPL.Oのタブレット型端末「iPad(アイパッド)」の商標権を主張して中国各地でiPadの販売停止を求めている唯冠国際0334.HKの子会社、唯冠科技は、アップルが同社からiPadの商標権を買い取った際に目的を偽ったとして、損害賠償を求めて米カリフォルニア州の裁判所に提訴した。
唯冠科技は2月17日付で提出した訴状の中で、アップルは同社からiPadの商標権を購入するため「IPAD(IP Application Development Ltd)」という特別目的会社を設立し、アップルの役割を隠そうとしたと主張。IPADは唯冠科技と競争する考えはないことを繰り返し表明したほか、iPadの商標を必要とする理由について説明を拒んだとしている。
そのうえで、そうした行為は、アップルが唯冠科技を騙し、商標権の売却に応じさせることを意図したものだと訴えた。
アップルはこれについてコメントしていない。
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