[サンフランシスコ 27日 ロイター] 米ヤフーYHOO.Oが米フェイスブックFB.Nに対し、特許技術の使用についてライセンス料の支払いを求めていることが分かった。両社が27日明らかにした。
事情に詳しい関係筋によると、ヤフー側は、フェイスブックが使っている広告やプライバシー設定、ニュースフィード、メッセージングサービスでの技術にからむ特許権を主張している。両社の代表は27日に会合を持ち、ヤフーの特許10─20件などについて協議を行ったという。ヤフーがフェイスブックに要求した具体的な金額などは分かっていない。
ヤフーは協議の内容について詳しい説明をしていないが、電子メールによる声明を通じ、フェイスブックが特許ライセンス料の支払いを拒否した場合には、訴訟に持ち込むことも辞さない構えを見せている。
両社間の協議については、ニューヨーク・タイムズ紙が最初に報じていた。フェイスブックの広報担当者は、「ヤフーはニューヨーク・タイムズに話すと同時にわれわれにコンタクトしてきたので、彼らの主張を精査する機会がなかった」と語った。
もしヤフーがフェイスブックを提訴すれば、ソーシャル・メディア分野では、大手テクノロジー企業同士による初めての本格的な法廷闘争となる。
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