[ブリュッセル 28日 ロイター] ソニー6758.T率いる企業連合が、英音楽大手EMIの音楽出版部門を海外の投資ファンドなどと共同で総額22億米ドルで買収する計画について、欧州当局に承認を求めていることが分かった。欧州連合(EU)の規制機関である欧州委員会が28日発表した。4月2日までに結論を出すとしている。
企業連合はソニーのほか、投資ファンドの米ブラックストーンBX.Nグループやアブダビ政府系のムバダラ開発公社や米レイン・グループ、それに映画プロデューサーのデービッド・ゲッフェン氏で構成。
ソニーは音楽出版セクターでは現在、仏メディア大手ビベンディVIV.PA傘下のユニバーサル・ミュージック、EMI、ワーナー・ミュージックに続く世界第4位のポジションにつけているが、今回の買収が実施されれば同1位に躍り出ることになる。
EMIの株式売却は音楽出版部門とレコード部門に分割して実施する予定で、レコード部門についてはユニバーサル・ミュージックが買収を目指している。
欧州委員会では現在、ユニバーサルによるレコード部門の買収計画についても審査を行っており、3月23日までに結論を出す見通し。
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