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総務省、ソフトバンクへのプラチナバンド割り当てを決定

[東京 29日 ロイター] 総務省は29日、電波がつながりやすい「プラチナバンド」と呼ばれる携帯電話向けの新たな周波数のうち、900メガヘルツ帯の割当先をソフトバンク9984.T傘下のソフトバンクモバイルに決めたと発表した。

2月29日、携帯電話向けの通信事業者1社に割り当てる900メガヘルツの周波数帯について、総務省の電波監理審議会は、ソフトバンクを割当先に決めたと発表した。昨年3月撮影(2012年 ロイター/Toru Hanai)

同社のほか、NTTドコモ9437.T、KDDI9433.T、イー・アクセス9427.Tの携帯事業者4社が利用を申請していたが、同省が各社の契約者数や人口カバー率、事業計画などを審査した結果、使用している電波が最も混み合っているソフトバンクが割当先として適当と判断した。この日に開かれた電波監理審議会で了承されたのを受け、同社の基地局開設計画を認定する。

建物などの障害物を避けて電波が届きやすいためプラチナバンドと呼ばれる700―900メガヘルツは、少ない基地局で効率的に電波が届くほか、通信混雑を緩和できるなどの利点がある。ドコモとKDDIはすでに800メガヘルツ帯の周波数を保有しており、ソフトバンクはプラチナバンドを持っていなかった。これで2社の通話品質にほぼ互角に並ぶことになり、今後の競争が一段と激しくなりそうだ。

同審議会の前田忠昭会長が会合終了後に会見し、ソフトバンクが有利との声が多かった点について「かねてから透明性が非常に重要だと申し上げてきた。極めて透明性の高い方法で決めた」と述べ、同社には「認定に当たっての条件を守り、基地局の開設計画をしっかり実施してほしい」と述べた。

ソフトバンクの孫正義社長は、割当先に選ばれたことについて「大変うれしく思っている。同時に900メガヘルツという電波をしっかり活用する重責も感じている。引き続き当社ネットワークの充実にまい進したい」とコメントした。

SMBC日興証券の森行真司アナリストは「ソフトバンクにとってはポジティブ。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)『iPhone(アイフォーン)』販売で先行していたにもかかわらず、通信環境でドコモ、KDDIに後れをとっていた。2社においてけぼりを食らうというリスクが減った」との見方を示した。

<700メガヘルツは最大3社に割り当て>

総務省は、大量の通信データをやり取りするスマホの普及に伴い、携帯電話向けの電波が逼迫(ひっぱく)していることを受け、地上アナログ放送などに使われていた周波数のうち、900メガヘルツ帯と700メガヘルツ帯を新たに携帯電話用として各通信事業者に割り当てる計画を打ち出していた。

700メガヘルツ帯については今夏に割当先を決める予定で、プラチナバンドをできるだけ多くの会社に配分する必要があるとして、最大3社に割り当てる方針を固めた。プラチナバンドはイー・アクセスを含めた4社すべてに割り当てられる可能性があり、プラチナバンドが各社に配分されれば、通信環境の差が小さくなるため、料金やサービス面でのさらなる競争激化も予想される。

(ロイターニュース 白木真紀;編集 山川薫)

*内容を追加して再送します。

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