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メキシコM7.4の地震で5人負傷、「まるでトランポリン」

3月20日、メキシコ南部でマグニチュード7.4の地震があり、5人が負傷、数百戸の建物が損壊する被害が出ている。写真はメキシコ市で崩壊した橋につぶされた車両(2012年 ロイター)

[メキシコ市 20日 ロイター] 米地質調査所(USGS)によると、メキシコ南部で20日、マグニチュード(M)7.4の地震があった。死者の報告はないものの、5人が負傷、数百戸の建物が損壊する被害が出ている。

M7.4は、メキシコで発生した地震としては、約1万人が死亡した1985年のM8.1の地震に次ぐ規模。

南西部ゲレロ州のアンヘル・アギーレ知事は、家屋500戸が損壊し、うち一部が倒壊したとの報告が入ったことを明らかにした。ただそれ以上の詳しい状況には触れなかった。

一方、同州救急当局は、震源地に近いオメテペクを中心に家屋800戸が損壊したと発表。隣接するオアハカ州では、泥れんが造りの家屋68戸が損壊し5人が負傷、うち1人は重傷を負った。

首都メキシコ市では1分以上の揺れを観測し、オフィスにいた会社員らが建物外に避難。携帯電話が一時不通になったほか交通も混乱し、株式市場の取引も一時中断した。おしゃれな街として知られる同市コンデサ地区の建物にも亀裂が入るなどの被害があり、子どもやペットを抱え、避難する住民の姿が見られた。

メキシコ市在住のマルタ・スアレスさんは、「テレビが落ちてきた。ビルがまるでトランポリンのように揺れた。こんな揺れはこれまで感じたことがなかった」と語った。また、会社員のセバスチャン・ヘレーラさんは、「こんなに強い地震は初めて。ビルが倒壊すると思った」と話した。

太平洋津波警報センターによると、今回の地震で広範囲に及ぶ津波の発生はない見通し。ただ、一部の地域で局地的に津波の影響が出る可能性はあるという。

メキシコでは、オバマ米大統領の長女マリアさん(13)が休暇を過ごしていたが、米政府関係者は無事が確認されたと明かした。

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